2018.12.07
村上社長の趣味の部屋(萌の朱雀)
第二回目が大変遅くなってお恥ずかしい限りです。
今回は日本の映画を紹介します。
おすすめ映画
「萌の朱雀/1997年」
ストーリー
過疎の進む恋尾村の田原家は、孝三(國村隼)と泰代の夫婦、その娘のみちる(尾野真千子)、孝三の姉が残していった息子の栄介、そして孝三の母・幸子の五人家族。少しずつ寂れてゆく村にありながらも、一家は穏やかな暮らしを営んでいた。
高校生になったみちるは、幼い頃から兄のような存在であった栄介に恋心を抱いていた。しかし栄介は、長く「姉ちゃん」と呼んできた泰代に思いを寄せていた。泰代は近隣の旅館へ勤めに出るが、体調を崩して倒れてしまう。孝三は、村の希望である鉄道新線・阪本線のトンネル開通工事に従事していたが、あるとき計画は中断され、新線建設は幻となる。職を失った孝三は、8ミリフィルムに村の人々の姿を残したのち、失意のままこの世を去る。
孝三の死後、泰代の胸の内を思い、また村の行く末を悟った幸子は、「実家へ帰るか」と泰代に言葉を掛ける。心を決めた泰代から村を離れることを聞かされたみちるは、栄介に思いを打ち明け、二人でささやかな時間を過ごす。
それぞれに心を残しながらも、泰代とみちるの親子は、栄介と幸子に見送られて、恋尾村を後にするのだった。(出典:wikipedia)
監督「河瀨直美」 出演「尾野真千子」
私が日本で一番好きな河瀨監督のデビュー作です。河瀨監督は奈良県出身で、奈良を愛し、この後も奈良を舞台とした作品を多く作っています。奈良の山々を映した映像はとても美しいです。尾野真千子はこの作品で河瀨監督が見出し、デビュー作となりました。この後も「殯の森」で河瀨監督の作品に主演として出演しています。平穏な日常に突然起こった父親の失踪事件。それに対する家族の想いを静かに、そして切なく描いた作品です。派手なアクションもストーリー展開もないので、テレビドラマやハリウッド映画を好まれる方には退屈かもしれません。じわっと心に残る映画が見たいという方には是非お勧めです。