2022.01.19
フィルムの巻取り
今回はフィルムの巻取りについてご説明します。 巻取りには「張力」、「押圧」、「加工速度」の3つが重要です。 張力 巻取り時にフィルムを引っ張る力の事です。 巻出しで紙管にブレーキを加えて、巻取りで紙管にトルクを与える事でフィルムに張力が加わりフィルムが張った状態になるので製品を巻取る事ができます。 張力が大きいとシワが発生したり、伸縮しやすいフィルム(OPやCPなど)だと幅が変わったり、硬巻になります。 逆に張力が少ないと「ゆる巻」になります。 押圧 巻取る時にフィルムロールに対してタッチローラで押す力の事です。 押圧を加える事で巻取りフィルムの端面ズレ(巻きズレ)を防止できます。 フィルムを巻取るときにタッチローラを使って空気のかみ込みを調整します。 押圧が少なければ空気のかみ込み量が増え、ゆる巻きになります。 押圧を加えすぎると空気のかみ込み量が少なくなり、硬巻になります。 加工速度 「加工速度」が速くなるほどフィルムに力がかかる時間が減るので同じ「張力」と「押圧」でも「加工速度」が速い方がフィルムの巻きは緩くなります。 結果、加工速度が速いとフィルムの層間に空気がかみ込む量が増え、加工速度が遅いと空気のかみ込み量が少なくなります。 フィルムを綺麗に巻取るには「張力」と「押圧」と「加工速度」のバランスが重要です。 ONO plusでは数々の実績からフィルムに適した設定を致します。