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今回はフィルムのコア(巻き芯)として、
フィルムメーカー様や加工会社で使用されている紙管の種類についてご紹介します。
フィルムの用途、要求品質、重量などによってコアの種類を選定します。

【紙管】

世の中のフィルム用巻き芯として最もポピュラーに使用されているのが紙管です。
紙管原紙と呼ばれる紙をたくさん重ね合わせて、
接着剤を使いながら螺旋状(スパイラル状)に巻き上げて作られています。
紙管原紙が突き合わせになっている物(画像の紙管)や、重なっている物などがありますが、
全てに共通して螺旋部分に段差が生じています。
主に一般包装フィルムを巻くコアです。

【シームレス紙管】

上記、紙管の表面段差をなくしたものがシームレス紙管です。
紙管の表面を研磨することにより紙の継ぎ目(スパイラルライン)を無くし、
表面平滑性・真円性・真直性が高められています。

【防塵加工紙管(クリーンコア)】

表面や内面の紙に防塵紙が使われています。
また切断面をコーティングするなどして、紙粉の発生が抑制されています。
クリーン度を要求されるフィルムの巻き芯として使用されます。

【樹脂含浸コア】

紙で作られたものの中でも最上級クラスの紙管がこの樹脂含浸コアです。
表面紙には樹脂を含んだ特殊な紙が使われており、それを熱圧縮加工することによって
高レベルな表面平滑性と真円度を備えた紙管に仕上がります。
もちろん防塵加工も施されており、樹脂管の代替品となるコアと言えます。

紙管は回転させながら巻き上げて作られているため、真円度が非常に優れています。
また紙で出来ているのでリサイクル性もよく環境にやさしいコアとも言えます。

巻き芯部分のスクリュージワにお困りの方は、
真円度の高い紙管もご検討されてはいかがでしょうか。

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