2018.10.03
フィルム加工で発生する問題と原因【耳立ち編】
先週はスリットの方法と使用している刃についてご紹介しました。
スリットをする際、基材に合わせて刃を選定しますが、
この選定を誤ると端面などに様々な不具合が発生します。
今週はその不具合の中から【耳立ち】をご紹介します。
(『ハイエッジ』『花びら』『耳高』『ヘリ高』などとも呼ばれます。)
耳立ちとは端面がラッパ状に広がった状態のことを言います。
この不具合は主に基材に適さない刃を使用することで発生します。
(流れ方向に刃によって引っ張られた部分が耳立ちとして現れます)
その他の要因は下記の通りです。
・偏肉
・刃の深浅
・刃の切れ味が悪い
・耳の巻取と張力のバランスが取れていない
あわせて先週ご紹介の内容をまとめました。
例外はありますが刃の選定は下記の通り行います。
▼レザー刃(超硬刃)
薄い(25μ以下)
柔らかい
▼シェア刃(シアー刃)
90°:厚い(188μ以上)、硬い
60°:厚い(188μ以上)、やや柔らかい
45°:厚い(188μ以上)、柔らかい
▼回転刃(回転丸刃)
万能(25~188μ)
サンプルを頂ければ加工前に予め刃を選定することも可能です。
数々の実績から基材に適した刃を選定します。
金属箔や発泡品のスリットなどもご相談ください。
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