ONO plusブログ

フィルムでの異物混入で起因する問題として、コロナ抜けや接着不良などが発生します。
そこで異物を除去するために除塵作業を行います。
フィルムには表と裏がありますので両面の異物を取り除く必要があります。

フィルムに塗工しているコート面などには除塵は行いません。吸着することによりコートも吸着してしまい、コート剥がれなど不具合が起きてしまいます。コート面が片面だけの場合コート面の反対面だけ除塵する場合もあります。

除塵には2種類方法があり、クリーニングローラーで異物を除去する方法と微粘着テープを用いてローラーに巻付けて異物を除去する方法とあります。

クリーニングローラー
クリーニングローラーとはゴム製のローラーを使って異物を除去します。ゴムの弾性によってゴムに異物が吸着します。クリーニングローラーに異物が付いているので汚れが目立ってきたら、クリーニングローラーを清掃します。クリーニングローラーはフラットローラーなので下記に紹介する微粘着テープと違い段差跡が付きません。
クリーニングローラーのゴムの種類によって吸着の度合いが違います。吸着が弱ければ異物が除去できなくなり吸着が強ければ吸着跡が付きます。ONOplusでは吸着の度合いは強、中、弱で言えば、中ぐらいのクリーニングローラーを使用しています。
 
ONOplusのクリーニングローラー幅は最大面長 巻出1600mm 巻取700mmとなっています。  微粘着テープ  微粘着テープの粘着を使い、クリーニングローラーより強い粘着力で異物を除去します。ローラーに隙間なくテープを巻き付けて作業します。テープとテープが重なっている所に少し段差ができてしまうのでフィルムに少し段差の跡が付きます。テープを変更する事により粘着力の度合いを変更します。粘着の度合いが強すぎるとテープの粘着がフィルムに転写してしまうのでONOplusでは微粘着テープを使用しています。 下記は片面の微粘着テープでの除塵作業風景の動画です。
   
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