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フィルムを検査する時に暗室を使用します。

明るい作業場で蛍光灯やライトで光を透過してフィルムを目視検査してもキズが見えない事があります。
そこで暗室を使いライトを当てて、フィルムにキズが無いかどうか検査します。
暗室は遮光され、背景が黒になっているのでライトで見つけにくいキズも見つけやすくなります。
検査で使用するライトも色々種類があり、LED、ハロゲン、3波長などで検査します。

LED

別名「発光ダイオード」と言われ英語の綴り「light emitting diode」の頭文字を取ってLEDと呼ばれます。
ダイオードとは順方向に電圧を加えた際に発光する半導体です。
逆方向に電圧を加えても抵抗が極端に大きいため電流は流れません
LEDの特徴として低消費電力、高寿命、赤外線・紫外線をほとんど含まない、発光させても熱を出さない、振動や衝撃に強い特徴があります。

ハロゲン

白熱電球の一種です。中のハロゲンガスとタングステンを科学反応させてフィラメントの消耗を防ぎます。
フィラメントが発光するとタングステン原子がガラス内に浮遊します。

そこでハロゲンガスを化学反応させて浮遊したタングステンを再度フィラメントに結合させます。


白熱電球はフィラメントが蒸発してガラスの内側に付き黒くなる事で光量が落ちますがハロゲンランプは落ちません。
しかしフィラメントを使っているのでとても高温になり、衝撃にも弱いです。

3波長

発光する時に光の3原色である「赤色」「青色」「緑色」を混ぜて3つの波長で白になるように発光させる方法です。
白での単色より色がくっきりきれいに見えるという特徴があります。
最近では蛍光灯だけでなくLEDも使われます。
単色のLEDよりキズが見えやすいので光学フィルムの検査によく使われます。

下記の写真は暗室での作業の写真です。(実際は入口を締めて検査します。)




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是非、ONO plusまでお問い合わせ下さい。

以前のキズについてのブログ「フィルム加工で発生する問題と原因【キズ編】」についてはこちら
「https://ono-plus.com/?p=969」

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