2018.09.26
フィルム加工の基礎知識【スリット編】
フィルムをスリットする時、色々な方法があります。
切断する方法は、シェアカット(シャーカット)、レザーカット(フェザーカット)、スコアカットの3方式が基本で、その他にはヒートカット、ウォータージェットカット、超音波カットなど特殊なカット方法があります。
今回はパスライン式のスリッター機で主に使われる「シェアカット」「レザーカット」「スコアカット」について紹介します。
シェアカット(シャーカット)
上刃と下刃を摺り合わせる切断方法。ハサミのように刃同士を摺り合わせて切断する方法です。主にシェア刃、丸刃と呼ばれています。
上刃には角度があり45度、60度、90度など種類があります。機械のタイプによりますが、主にシェア刃はフィルムの厚みが厚いもの188μm以上の物を切断する時に使われます。
左写真 シェア刃 (上刃) 右写真 シェア刃 (下刃)
スコアカット
上刃とローラー(ゴム、金属)などに押し当て、押し当てた圧により切断する方法。上刃のことをスコア刃、スコアカッターと呼ばれています。ミシン目など加工する時に使われ
ます。(注、小野工業ではスコアカットは行っておりませんがご相談下さい。)
レザーカット(フェザーカット)
金属ピースローラーの隙間にレザー刃や回転刃を入れスリットする方法。主に小野工業ではレザー刃で薄いフィルムや柔らかい(フィルムが伸びやすい)物を切るときに使われます。また回転刃では少し厚い厚み25μm~188μmのフィルムを切るときに使われます。
左写真 回転刃でのスリット
右写真 回転刃ホルダー 左写真 回転刃
右写真 レザー刃ホルダー 左写真 レザー刃
小野工業ではスリッター機を24台保有し、スリット幅20mm~2300mm・巻径1000φまで対応可能です。厚みは1.6μ~500μで幅広い製品に対応しています。500μより厚いフィルムをスリット希望の方はご相談ください。
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