ONO plusブログ

先週はスリットの方法と使用している刃についてご紹介しました。

スリットをする際、基材に合わせて刃を選定しますが、
この選定を誤ると端面などに様々な不具合が発生します。
今週はその不具合の中から【耳立ち】をご紹介します。
(『ハイエッジ』『花びら』『耳高』『ヘリ高』などとも呼ばれます。)

耳立ちとは端面がラッパ状に広がった状態のことを言います。

この不具合は主に基材に適さない刃を使用することで発生します。
(流れ方向に刃によって引っ張られた部分が耳立ちとして現れます)

その他の要因は下記の通りです。
・偏肉
・刃の深浅
・刃の切れ味が悪い
・耳の巻取と張力のバランスが取れていない

あわせて先週ご紹介の内容をまとめました。
例外はありますが刃の選定は下記の通り行います。
▼レザー刃(超硬刃)
 薄い(25μ以下)
 柔らかい

▼シェア刃(シアー刃)
 90°:厚い(188μ以上)、硬い
 60°:厚い(188μ以上)、やや柔らかい
 45°:厚い(188μ以上)、柔らかい

▼回転刃(回転丸刃)
 万能(25~188μ)

サンプルを頂ければ加工前に予め刃を選定することも可能です。
数々の実績から基材に適した刃を選定します。
金属箔や発泡品のスリットなどもご相談ください。

■問い合わせはこちら 
https://ono-plus.com/inquiry/