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ISOでは「リスク及び機会への取組み」という項目があります。言い換えますと、「我が社にとっての脅威およびチャンスを特定すること。脅威については防止・低減し、チャンスについては増大するよう、その改善の計画を立てて達成すること。」というような内容です。
我が社がリスク(脅威)や機会(チャンス)として特定しているもの様々ございますが、例えば下記のような事柄です。弊社のみならず、世の中の企業の多くに当てはまる事柄も多数あります。

【リスク(脅威)】
・素材価格の高騰
・機械の納期遅延
・人件費負担の急増
・自然災害による工場の損害と需要の減少
・電気代などエネルギーコストの上昇
・需要期と閑散期の波の大きさ


【機会(チャンス)】
・品質要求の高度化、品質保証の付加価値化
・新人事制度に基づいた社員教育の高度化
・拠点拡大による受注拡大


石油やフィルムなど素材価格の高騰により、世の中は色々なものが値上がりました。値上げによる消費者の買い控えなども影響しているのか、フィルム業界としては現在、過去に例を見ないほどの不況に陥っていると言えます。
コロナ禍においては、いわゆる「巣ごもり需要」や「テレワーク需要」などによりフィルムの荷動きもよかったですが、一気に急降下したまま未だに景気回復の目途ははっきり見えません。こういった需要期と閑散期の激しい波にも柔軟に対応できるように、弊社では人員の多能工化を進めて人的資源が特定工場に偏らないようにしています。
世の中の品質要求の高度化は脅威ではあるものの逆にチャンスと捉え、弊社の強みであるIT技術やAIなど駆使して、作業者の注意力に頼ったものではなく、設備や仕組みによる品質事故の防止に取り組んでまいります。詳細につきましてはこの場で後日皆さまにご報告できると思います。
弊社は8月から新しく「57期」を迎えます。色々と困難も多い昨今ではありますが、脅威をチャンスに変える姿勢で臨みたいと思います。