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濡れ性はインクの乗りやすさです。
インクが乗りやすいと濡れ性が高い、インクが乗りにくいと濡れ性が低いといわれます。
濡れ性は時間が経過するごとに変化します。
以前のコロナ処理の説明はこちら
■『フィルム加工の基礎知識【コロナ処理編】』
https://ono-plus.com/?p=303
■『フィルム加工で発生する問題と原因【コロナ処理編】』
https://ono-plus.com/?p=305
濡れ性はコロナ処理直後の数値をずっと維持するわけではなく、時間の経過とともに変化します。
コロナ処理をすると濡れ性が高まります。コロナ処理直後の濡れ性は高い状態ですが、時間が経過すればするほど濡れ性は低下していきます。

濡れ性が低下するのは「ブリードアウト」が原因です。

ブリードアウト

ブリードアウトとはフィルムに入っている添加剤(スリップ剤や酸化防止剤)などが時間の経過によってフィルムの表面に浮き出てくる現象です。



フィルム表面に添加剤が出てくることで、コロナ処理をした表面に添加剤が固体になり分離して出てくる(析出)ことにより濡れ性が低下します。



気温が高いほど、湿度が高いほど濡れ性の低下は大きいです。そのため夏場は注意が必要です。
フィルムの保管状況にもよりますが、濡れ性はコロナ処理直後から1か月の間は特に著しく低下していきます。


長期保管品の製品は再度コロナ処理をする必要がある場合もあります。
フィルムの濡れ性にお困りの方は是非お問い合わせ下さい。

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