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PETaseとMHETaseは2020年10月上旬ごろ「プラスチックを6倍速で食べる酵素」とニュースになっていた2つの酵素です。
今回はプラスチックを分解する2つ酵素について紹介します。

イデオネラ・サカイエンシス
イデオネラ・サカイエンシスは大阪府のリサイクル工場で発見されたPET分解酵素ペターゼ(PETase)を持った細菌です。

PETaseとMHETase
PETaseはPETがもつエステル結合を加水分解して、テレフタル酸とモノヒドロキシエチルテレフタレート(MHET)に分解します。
しかしMHETから反応が進まない事が問題でした。
そこで研究を重ね、MHETを分解するMHETase(メターゼ)を新たに発見しました。
MHETaseはMHETをテレフタル酸とエチレングリコールに分解します。そしてPETaseによってテレフタル酸とエチレングリコールは更に分解して炭酸ガスと水になります。
なのでMHETaseが発見されたことで、PETaseとMHETaseの2つの酵素を使う事により「プラスチックを6倍速で分解できる」とTVで紹介されました。PETaseとMHETaseが実用化されると廃プラスチック問題にも貢献でき、プラスチック汚染も少なくなるでしょう。


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