ONO plusブログ

今回は製品を仕上げる為に必要なタッチローラーについて紹介いたします。
タッチローラーはフィルムを巻取る時に製品に押し当てて圧力(押圧)を加えるローラーです。


弊社のタッチローラーはゴムローラーと金属ローラーの2種類あります。

ゴムローラー

*アスカ-Cでの硬さは70~85です。
長所:ゴムで作られている為にニキビが発生しにくい。
製品の巻が強すぎると硬巻になり「巻締まり」が発生したり「ニキビ」が発生したりします。
ニキビ「https://ono-plus.com/?p=470
巻締まり「https://ono-plus.com/?p=371
主に「巻締まり」はトルクが強い事で起こり、「ニキビ」は押圧が強い事で起こります。
ゴムで作られている為にクッションになり、押圧が分散するので偏肉などが多少あってもニキビになる事は少ないです。
コロナ処理品など滑りにくいフィルムの巻取時、金属ローラーではどうしても「ニキビ」が発生する場合にゴムローラーで加工すると「ニキビ」が発生しない事があります。



金属ローラー

*アスカ-Cでの硬さは100です。
長所:耳立ちがしにくい。
ゴムローラーだと厚番手のスリット加工の時に耳立ちが発生する事が多いです。
耳立ち「https://ono-plus.com/?p=342
金属ローラーによってスリットした部分が押し当てられ、横に逃げるので耳立ちが発生しにくいです。
ゴムローラーで薄番手(厚みの薄いフィルム)の加工をすると、偏肉などにより「ムラ」や「たるみ」による空気が横に逃げられずに折れてしまう事により「シワ」になってしまいます。
金属ローラーだと摩擦係数が少ないために空気が横に逃げることができ、シワになりにくい特徴を持っています。



*「アスカ-C」はアスカーゴム硬度計のC型を用いて測定される数値です。アスカーゴム硬度計は日本の高分子計器株式会社の開発したデュロメーター(ゴム硬度計)です。