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生分解性を持つプラスチックは「生分解性プラスチック」と区別されています。下記の赤枠部分が生分解性を持っています。

前回紹介しました。「バイオマスプラスチック」についてはこちら
「https://ono-plus.com/?p=1095」
今回は「生分解性プラスチック」について紹介します。

1989年の生分解性プラスチック研究会により、「自然界において微生物が関与して環境に悪影響を与えない低分子化合物に分解されるプラスチックである」と定義されました。この表現は曖昧であり、1993年のアナポリスサミットにおいて、「生分解性材料とは、微生物によって完全に消費され自然的副産物(炭酸ガス、メタン、水、バイオマスなど)のみを生じるもの」と定義されました。
なので「生分解性」を持たないプラスチックは自然に分解しません
「生分解性」を持つプラスチックは環境問題にも貢献できるとされています。

よくサバイバルゲームで使われるBioBB弾は森などの微生物で分解する「生分解性」を持つプラスチックで作られているBB弾です。「生分解性」を持たないBB弾では分解されないので環境問題になっていましたが、技術の進歩により森などで、安心してサバイバルゲームができる環境になりました。

生分解性プラスチックのメリットは3つ考えられています。
1、「廃棄物の削減」
屋外におかれて回収がし難いプラスチック製品については、生分解性プラスチックを使う事でその製品の土中等で水と二酸化炭素に分解させることにより、廃棄物の削減が可能になります。ですから分解されないプラスチックを回収する手間も無くなります。

2、「廃棄物の再資源化」
家庭・レストランなどの食品残渣を回収する生ごみ袋や、使い捨てのお皿や飲み物カップに生分解性プラスチックを使うことにより食品残渣と生分解性プラスチック製品を一緒に生分解して堆肥などの資源にすることができます。

3、「生態系に影響が少なくなる」
海に年間少なくとも800万トンものプラスチックごみが流れこんでいる事が問題になっています。生分解性プラスチックが分解されるのでプラスチックごみが減少し、海洋生物に影響が少なくなります。

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